2006年7月16日

イスラエルのレバノン空爆によって、60人のレバノン人が死亡し、ガザ地区でも死者が増えている。一方ヒズボラのロケット砲によってイスラエル北部の住民の間にも死傷者が出ている。中東全体を、戦争の影が覆い始めている。

そうした中、日本国政府の小泉首相は、同じ中東のヨルダンでらくだに乗って遊んでいるところをマスコミの写真に撮らせて、大はしゃぎしている。これは単に国際感覚の欠如ではなく、戦争の不安におびえる中東の市民たちを侮辱する行為でもある。他人の感情に対する気配りは、我々日本人の特徴であったはずだが、中東の人々への思いやりは、どこへ行ったのか。首相の猛省を求める。